海外ミステリ
こんにちは。 先日大絶賛したばかりの「湖畔荘」作者の、ひとつ前の作品です。 「秘密」ケイト・モートン ある夏の日ツリーハウスの上から母が男を殺すのを目撃したローレル。その事件は強盗未遂事件として片づけられ、母は正当防衛を認められたが、ローレル…
こんにちは。 湖畔にある廃墟×未解決事件×家族の秘密なんていう大好物をフルコースで堪能(しかも上下巻の超大作)できるなんてホクホクしてしまいました。東京創元社から文庫がでたばかりのこちら、寝不足にご用心。 「湖畔荘」ケイト・モートン ミステリが…
こんにちは。 「静かなる天使の叫び」R.J.エロリー 小説を読んでいると、「なんで主人公はこんなにメソメソしているんだろう」と感じる瞬間が多々あります。自分の身に起こった不幸を思い悩むのは構わないんだけど、他人の悲しみを自分のものと混同し、ウジ…
こんにちは。 「流れは、いつか海へと」ウォルター・モズリイ このミス2020、海外部門13位! 昼に再放送されている刑事ドラマに出てくる刑事たちは、犯人を追うときですらシートベルトをするし、もちろん拳銃ぶっ放したりなどしない。人生を奪われた者の復讐…
こんにちは。 最近は海外ミステリにどっぷり浸かり、面白そうな本を探しては読みあさっています。ある事件を通して、社会の構造的な問題や、人間の底を垣間見るような作品が好き。海外ミステリはファンが多い分、ガイドブックなんかも充実しているのが嬉しい…
こんにちは。 「冷たい家」JP・ディレイニー。ハヤカワ・ミステリ。 完全無比の家…ここに住む女はなぜか、皆不幸に見舞われている…という、まさに映画化されるために作られたようなストーリー!邦訳の出た2017年の時点では「映画化決定!!」とされていまし…
こんにちは。 通勤のお供として重宝しているミステリ作品ですが、最近は引きが悪く、可能であれば避けて通る「残虐」ジャンルが続いてしまいました。しばらくは安心安全のアガサクリスティに逃避しようか悩んでいます。笑 桜も咲きはじめましたが、春になる…
こんにちは。 英国推理作家協会賞最優秀長篇賞 ゴールド・タガー受賞作。このミスでも高評価、続編の邦訳も決まっている絶好調のこちら。 ハヤカワ・ミステリ文庫「ストーンサークルの殺人」です。 タイトルはベタ過ぎますね。西村京太郎の「熱海・湯河原殺…
こんにちは。 エドガー賞受賞作。 「解錠師」スティーヴ・ハミルトン ある事件がきっかけで話すことができなくなった少年マイクルが、刑務所で半生を振り返る。金庫破りになるまで、ある少女との出会い、そして今まで無効にしてきた数々の鍵たち。 ミステリ…
こんにちは。 アダム・オフォロン・プライス「ホテル・ネヴァーシンク」 アメリカ探偵クラブ賞 最優秀ペーパーバック賞受賞作。 昨年12月に発売されたばかりのこちら。年始に「2021年に読む本リスト」を作ったときの大本命。古いホテル×失踪事件×家族の秘密……
こんにちは。 「ラスト・チャイルド」の作者ジョン・ハート、こちらも高評価な「川は静かに流れ」です。玄関のポーチから川が見渡せる、という語りから始まるこの小説、舞台が良い。大きな川を擁する町って、それだけで絵になります。 Netflixで人気作品の「…
こんにちは。 カリン・スローター「グッド・ドーター」 オビのあおり文句に偽りなしの衝撃度です。 本屋さんに平積みされているので、とりあえず上巻だけ買ってみましたが、翌日には下巻を買いに本屋に走るという有様。笑 ファンが多いというのも頷ける完成…
こんにちは。 海外ミステリ分野で高い評価を受けているということで期待して読んでみました、 ジョン・ハート「ラスト・チャイルド」 私は初めましてだったのですが、解説を読んでみると「日本でもまぁよく売れて…」なんていうことだったので、実はミステリ…
こんにちは。 今年も早いものであと数日。2020年も素晴らしい本と出会うことができました。 ▼2019年の10冊はこちら dandelion-67513.hateblo.jp #良作ノンフィクション 1.「荒野へ」ジョン・クラカワー 山中で遺体となって見つかったエリート青年。彼の日記…
こんにちは。 デイヴィッド・ベニオフ著 「卵をめぐる祖父の戦争」 こちら、このミス2011年版[海外編]で第3位!(うーん、微妙っ!笑) 他には、ミステリが読みたい2011年版[海外編]第6位、 「本の雑誌」が選ぶ2010年ノンジャンルベストテン第4位・・・ …
こんにちは。 通勤中に読むのはミステリと決めています。線を引く個所もないし付箋も必要ない。眠くても、立っていても読める…2時間サスペンスを見るような気軽さで読めるので、大変重宝しています。ぼちぼち通勤地獄が始まったため、ここ数日で読んだ良作ミ…
こんにちは。 ハヤカワ・ミステリ文庫「エヴァンズ家の娘」。 いろいろな賞を受賞しているだけあって、構成も、盛り込まれたテーマも素晴らしい!女系家族×さびれた湖畔の家(別荘)×何十年も前に起きた失踪事件という組み合わせに興味を惹かれないひとはい…
こんにちは。 「ザリガニの鳴くところ」に続き、泣けるミステリ第2弾!(最近アタリが続いており、コチラも2020年で5本指に入りそうだけども…笑) ウィリアム・ケント・クルーガー「ありふれた祈り」です。 「あの夏の全ての死は、ひとりの子供の死ではじま…
こんにちは。 ディーリア・オーエンズ「ザリガニの鳴くところ」 久々に、衝撃を受けた作品。本の紹介をしていると、結構軽々しく「衝撃の結末!」って言葉を使いがちなんですが、こちらはガチのやつ。残り1ページでこれかよ!!と読んで半日へこむレベル。20…
こんにちは。 チェスタトン「奇商クラブ」 以前、とんでもないオチにやられたチェスタトン作品のリベンジ。「木曜日だった男」で受けた印象が最悪でしたから、「木曜日~の借りを返してもらいに来たぜ。次はないからな」という上から目線で読んでみました。 …
こんにちは。 ヘレン・マクロイ「あなたは誰?」を紹介します。海外ミステリは一つ読むとどんどん他のを読みたくなるので、慎重に避けている私です。 あるものが好きで好きでたまらなくて、抜け出せない状態に達することを「沼にはまる人」と呼ぶそうです。…