ハヤカワepi文庫
こんにちは。 名前だけは知っていたクッツェー。語呂がいいですよね、クッッッツェェェー!と存分にためて呼んでみたい。「恥辱」J・M・クッツェー。 彼はこの作品でブッカー賞史上初、二度目の受賞を果たします。 我らが主人公、53歳の大学准教授デイヴィッ…
こんにちは。 今年も早いものであと数日。2020年も素晴らしい本と出会うことができました。 ▼2019年の10冊はこちら dandelion-67513.hateblo.jp #良作ノンフィクション 1.「荒野へ」ジョン・クラカワー 山中で遺体となって見つかったエリート青年。彼の日記…
こんにちは。 コルソン・ホワイトヘッド「地下鉄道」 2020年10月に文庫化されたばかりのこの作品。 ある奴隷少女コーラの逃亡劇を克明に記した小説なのですが、コーラの行く手を阻む残虐な追っ手の影がちらつき、ドキドキが止まらない!! また、その逃亡劇…
こんにちは。 カズオ・イシグロ「充たされざる者」 「遠い山なみの光」、「浮世の作家」で名を上げた彼が、「ブッカー賞」という周囲の期待からも自由になってやっと書いたのがこの作品。文庫本ながら厚さは約5センチ、900ページにも及ぶ超超超大作。手首が…
こんにちは。 カズオ・イシグロの最新作「クララとお日さま」の発売(2021年3月)が地味に楽しみな今日この頃、短編集「夜想曲集」を読みました。 老歌手:離婚を前に最後の旅行する元スター歌手とその妻。「結婚によって成り上がかった」妻と、「若い女と結…
こんにちは。 ジョージ・オーウェル「動物農場」。あの有名な「一九八四年」の著者であります。 数年前までは古書でないと手に入らなかった本作。最近(といっても2017年)新訳されたそうで、多くの書店で平積みされているのを見かけます。いろんな出版社か…
こんにちは。 …100ページ弱まで読んでおもしろくなかった本、捨てるべきか、おもしろくなるのを待って読み続けるべきか、それが問題だ。 それっぽく言ってみましたが、格言でも何でもなく、私の日々の悩み事です。笑 本の虫あるあるかもしれませんが、みなさ…
こんにちは。 ジョン・スタインベック「エデンの東」後半戦。 dandelion-67513.hateblo.jp 悪女と呼ばれたキャシーについて。 キャシー:前半はサイコ女。しかし、最後の最後「カワイソウな私」を武器に読者にトドメを刺す食えない女。キャシーは私の中では…
こんにちは。 ジョン・スタインベック『エデンの東』 映画も超有名だけど、おそらく原作も有名。BEST AMERICAN BOOKSにもランクインしております。本人は構想に25年をかけた超大作(全4巻)であり自身のライフワークと称しているそうですが、同じくスタイン…
こんにちは。 ジョン・スタインベック「怒りの葡萄」 上巻までのあらすじはこちら dandelion-67513.hateblo.jp カリフォルニアに到着したジョード一家は、テント村(同じように職を求めて西に向かった人々が寄り集まっている場所。少ないお金で利用でき、水…
こんにちは。 ジョン・スタインベック「怒りの葡萄」です。超有名な作品で、若い頃にチャレンジを試みた記憶があるんですが、文章が冗長だったのか自分がバカだったのか、目が滑る滑る…。このたび(何年も前だけど)ハヤカワepi文庫で新訳が出たので改めてチ…
こんにちは。 最近は外出禁止ムードですが、いかがお過ごしでしょうか。 おうち大好きの私にとっては、スーパーに行く以外は全て不要不急の外出で、普段から誰に頼まれなくても家にこもっています。それならば、さぞ幸せな自粛生活だろうと思われがちですが…