十四郎のバラガキ時代を知りたいあなたへ「燃えよ剣」
3月に銀魂が長らくの連載を終えると聞いたのでジャンプGIGAを買ったもののなんと終了せず、最終回を待ちわびている者です。
連載当初から馴染みがある銀魂ですが、シリアス話は苦手で「今週の銀魂面白かったよw」とジャンプを隅から隅まで読む友人に教えてもらった時だけ読んでいました。数年前、「身もふたもない話をすると、白黒の漫画ではバトルシーンが全く理解できずつまらないのでギャグ回のが好き」というツイートを気軽にしたら、「そういうにわかファンは嫌いです」と、女子高生に盛大にディスられたことがあり、いやいやこっちは、これ3巻くらいで打ち切りじゃねw って、それこそ自分が女子高生だったころ言っていたくらい昔からのファンなのに・・・でも本当にゴメンナサイってなったことがあります。
にわかってなんなんでしょうね。ファン歴?それとも思いの差? 思いの差であれば完敗ですし、シリアス回を理解できないレベルであればファンを語る資格もないのかもしれません。ほんとゴメンナサイ。そもそも銀魂って放送ギリギリのディスりや下ネタのせいで男性ファンが多いイメージでしたが、実は若い女性ファンに支えられている漫画だとか。
実は童貞頭でっかちのドS気取り沖田とか、厨二病こじらせ高杉とか、そういうこと口が裂けても言っちゃいけないよねw でも、やっぱり変なところが気になるのです。でもでも、みんな好きよ。
そんなこんなで、読んでみました!「燃えよ剣」
以前も書いたけど、私は山本耕史演じる土方歳三が好きで、その流れで銀魂の中では土方十四郎推し。でも、タバコ大っ嫌いなので、実際にいたら臭くて無理です。彼、ヘビースモーカーを通り過ぎてチェーンスモーカーだよね。
「燃えよ剣」は「新選組が登場する小説ランキング」見事1位らしいです。逆に2位はなんでしょう? これ、銀魂好きにはたまらない作品です。普通にスピンオフとしてどんどん読み進められます。土方十四郎推し以外は。頭の中にはあのキャラ、あの声が浮かんできて、幸せな気分になれますよ。
土方十四郎推し以外はね。
主人公は土方歳三。近藤さんの道場で、沖田と永倉新八などは同門です。彼は免許皆伝ではありません。薬売りとしていろいろな道場をまわるたびに教えを乞うて我流なんですね師匠にやり方変えろと言われても絶対に変えない。髷も変な結い方して、洒落者で自分なりの着こなし。バラガキのトシっぽいでしょ?喧嘩早い、ビッグマウス、軍師としての天性の才能、冷静沈着さ、きゃー!!!トシー!!!ってなります。
沖田も銀魂に近い。べらんめぇ口調も健在です。趣味は落語を聞くこと。ほらこれも。子どもっぽくて、よく土方をからかっています。沖田がふざけているときはろくなことにならない、とも。でも一度剣を抜くと土方も驚くほどの剣術使い。印象的なのは斬り合いの後、沖田は田んぼのあぜ道を童謡を唄いながら帰るんです。沖田っぽいでしょ!!これ。
斬り合いの後、童謡を歌いながら帰る沖田に対して土方は、女のところに行くんですね。斬り合いの後の興奮を鎮めるために、土方は女を抱くわけです。「土方十四郎推し以外」と書いたのは、ここにあります。
燃えよ剣は土方十四郎と新選組と女(お雪、お雪は架空の存在)を中心に語られます。銀魂においては公式カップリングはミツバ、十四郎はミツバを愛し、ミツバのことを思い続けながら生きている、というきれいな設定とは真反対。銀魂の土方十四郎を純粋に好きな方は結構幻滅するかもしれません。
冒頭、
「おうトシ、どこに行くんだ?」
女やりにいく。
みたいな感じで始まります。衝撃。当時は夜這いもありの時代なので、彼だけが特別なわけではありませんが。
土方はどこでもかしこでもクールなイケメン設定ですから、モテるわけです。でも彼のルールとして、「地元の女とは交わらない」。これは、情事が露見するのを避けるためです。これ十四郎っぽいなーと感じました。
あと、「身分の高い女のところにしかいかない」っていうのがあります。巫女だの寺のお嬢様だの、彼は身分の高い女を前にすると興奮するんですね。逆に身分のない娘は「馬糞臭い女はイヤだからいいわ〜」と徹底しています。ここで、おーい、ミツバぁw 馬糞臭いだってよぉwwwってなります。沖田姉と土方家は家族ぐるみのお付き合いだったと書いてあったので、土方的に沖田姉を好きになることはあり得ません。身近な女には興奮しませんから。これは土方とミツバの関係を好ましく思っている人はブチギレ案件だと思うw
個人的には、十四郎は見境なく遊ばない&変な女には手を出さないので変な噂が立たないだけで、女関係は派手、というか女を精神的な拠り所にしているイメージがありました。囲いもんを食ったりしてそう。私の中では燃えよ剣の土方とバラガキ十四郎のイメージは合致。
祭りで会った女と関係を持ち、彼女の素性を知りたくて懐刀をパクるんです。そしてなんと他の女のところにそれを持って行って、「これ誰のだと思う?」って聞く。その後祭りで会った女の家に夜這いをかけ、「忘れ物を返しにきたぜ」っていうんです。私が頭の中で描いていた十四郎くんのバラガキ時代がそこにあったわけですw
まだ新選組結成前までしか読み進めていませんが、個人的にヒットの予感。トシかっこいいわーw ぜひ、沖田推しには読んで欲しいなーと思います。あと、桂もいいキャラ出していますので桂推しの方も是非。
ではまた読み進めて感想書きます。
おわり。