はらぺこあおむしのぼうけん

読書、映画、ときどき漫画のレビュー。最新刊から古典まで。

LA LA LANDを思いだして

お題「最近見た映画」

 

最近って・・・wってなるんだけど、

子育てしているので、映画館で見た映画ってこれかもしれない。

 

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「すっごい感動するらしい」「最後の10分がヤバイ!」「涙止まらない」「もう一回見たい!」
という声を聞いて、なんかすごーく期待して見に行ったララランド。

いや、でも、面白くなくね?
とりあえず、序盤から終盤まで、「イマイチだなー」って思ってました。
今ひとつ・・・いや、今ふたつくらい? なんかいろいろ足りてない!
でもでも、最後の10分がすごいんでしょ?そこに監督の狂気を見られるんでしょ?
すでに映画を見た人たちからの染み出し情報に心踊らされていた私。
ついにきました!その最後の数分間!!!いやー、待ってたよ。遅いよ、やっとだよ。三回くらい寝そうになったってばよw
「今までの2時間弱のシーンは、映画1800円の元、ぜんぜん取れてないからwがんばれよ、監督。」
と心で声援を送りながら、ハンカチ握りしめて、最後のシーンを味わう・・・!

涙、出てこなかった。笑

「で、何が言いたいの?」それに尽きる。
女優志望の主人公がたった1回のチャンスでトップ女優になっているあたりの現実感のなさには
目をつぶりたくはないけれどつぶるとして、結局何がいいたかったのだろうか。
夢を諦めるななのか、現実は厳しいなのか、あの頃に戻りたいなのか、
「明確な主題は提示しません。見た人それぞれの答えを見つけてください(ドヤァ」だったら腹たつわまじでw

話変わりますが、
大した数の映画を見ていないけれど、映画・ドラマ・小説にいたる作品の全てについて、私は、
「傷ついた主人公が立ち直る姿をはしょるな。」と主張したい。

例えば男女の別れのシーンがあったとして、
男「いつから間違ってしまったんだろう」
女「ええ、あの頃にはもう戻れないわ。どうしても」
(2人背を向けて歩き出す)
・・・5年後
(女は他の男と結婚し、子どもが生まれている)

みたいな綺麗な展開を見るのに、わざわざお金を払いたくないのです。

私が知りたいのは、その女や男がその後どうしたのか?ということ。
その夜は飲み明かし、超不愉快な頭痛とともに目覚めて大泣きしたのか、
別れてしまった焦りや空虚な気持ちを、大して好きでもない相手で埋めようとして余計に傷ついたのか、
何度か連絡を取ろうと試みたのか、連絡してみて、ああやっぱりしなきゃよかったと悔いたのか、

全ての後悔や苦しみや嘆きの嵐を通り越して一つ大人になった姿ではなく、
答えのない問いを何度も繰り返し、傷つきながらも一つ一つ処理しようとしている姿を見たい。
主人公に、「そのときあなたはどうするの?」と問いたいのです。

あと、ドラマで、闘病していた主人公が亡くなる瞬間にTHE ENDとか、
小さかった子どもが高校生とかになったシーンにきりかわるようなのも、すごく嫌。
死に向かう葛藤を描いたのであれば、
残された家族が前向きになったり、喪失感に苛まれたりを繰り返して心を取り戻していく過程も少しでいいから描いてください。
と言いたいです。

結局、そういう生々しさとか人間の弱さまできっちり描かれていない作品は、
1、そんな経験に乏しい監督・脚本家のものなのか、
2、それを演じきる力量のある役者がアサインできなかったのか、
3、そういうシーン自体やっぱりつまらないし目を引かないから、いい感じで終わらせようとした
のいずれかなのではないか、そう感じます。

話を戻すと、ラララランドについては、3かなぁ、という印象。
というかそもそも、そもそもあの映画はミュージカル映画なわけで、何かメッセージを伝える、というよりは、
歌と音楽とダンスに乗せて観客を楽しませる作品だよね。
あと、ロサンゼルス?サンフランシスコだっけ?忘れちゃったけどw、
夢を持つ若者が出てきてはそのほとんどが夢破れ去っていく特別な土地の空気をうまく伝えたかった作品なのではないかと。
そういう意味では、90点くらいだと思う。ミュージカル好きだし。

ここまで考えてみたら、別にラララランドが悪いわけじゃないのではと思った。
それでは私の不満感はどこに原因があるのかというと、
すでに見に行った人の「すごい!」「感動!」「近年稀に見るヒット(自分的に)」という、
さも人生変わりました的なコメントだということに気づきました。(というかそれに踊らされた自分・・・w)

いろんな人を敵に回すかもしれないから小声でいうけど、人生変わりました的コメントしている人は、半分くらい
「こういうアメリカらしい作品を理解できる自分ステキ」って思っているだけで、何も吸収してないんじゃねw
ミュージカルは、アメリカ人にとって幼い頃から馴染みがあると思うし、
ジャズを理解できる人も日本に比べたら格段多いし、濃いと思うしね。
(ブルー◯ート行くたびに、Facebookにチェックインしてジャズわかる自分をアピールする日本人はたくさんいますねw)

まとめると、ラララランドは
話の中身的には、うっすい東京タ◯ー〜オカンとオトンとぼく?〜w(見たことないんだけどね) かもしれないんだけど、
アメリカの空気を理解できる自分アピール」に体良く利用されてしまい、
なんか変な方向に期待されてしまった作品なんではないでしょうか・・・?(日本では)

違うかな?違うかもw

結局ディズニーランドのショーを見るような気持ちで見れば100点満点だったわけで、
人生観のチェンジを期待していったのが大間違いということ。
そういう意味では、映画館で見る価値はあると思う。

スクリーン、音響、家では絶対出せないクオリティだし。
家で見るくらいなら(見る必要あるかな?w)映画館で見た方が絶対いいね。

とゆーことでした。

 

ラ・ラ・ランド(字幕版)

ラ・ラ・ランド(字幕版)

 

 

 

ちなみに、私が一番好きなミュージカルはこちらです。

 

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こんな感じで辛口なんだけど、

私はそんなたいそうなにんげんではないです。

おわり